大阪市西淀川区に出来る分譲住宅の“Na pia 中の島”で、色彩提案をすることになりました。
今年秋から分譲が開始される“Na pia 中の島”(なぴあ・なかのしま)で、テーマカラーを提案してモデルハウスの色彩提案や、集会場となる建物の外装・内装のカラーコーディネートをしています。ここでは275邸もの家が建ち、新しい街が生まれようとしています。
プロジェクトの内容について
プロジェクト名 |
Na*pia ナピア |
ネーミングコンセプト |
自然環境の美しい中の島で私好みの住まいと街 |
テーマカラー |
コーラルピンク |
|
大阪市西淀川区は、大阪らしい下町の風情を残し、生活感のある暮らしやすい地区として親しまれています。私は、街にはそれぞれイメージカラーがあると考えています。
では、大阪の街からイメージされるのはどんな色でしょう。そんな興味深いシンポジュームが1995年の12月に大阪府立文化情報センターの主催で開かれました。私もパネラーとして参加し、集まっていただいた約150名の皆さんと一緒に独断と偏見を承知で大阪のイメージカラーを決めていったのです。
あらかじめ実施したアンケートによると、1位がグレー、2位は赤で、3位のオレンジと続いていました。ちなみに、東京の1位もグレーで、京都の1位はグリーン、神戸はブルーでした。なぜ、大阪や東京がグレーのイメージなのかと言えば、林立するコンクリートの高層ビルやスモッグ、そして、あらゆる色が絵の具のように混ざり合ってグレーになるのだろうというのが結論でした。
盛り場の色は暖色と寒色が混ざり、しかも彩度(あざやかさの度合い)が高い原色が中心です。暖色のみや寒色ばかりでは、心躍るわくわくする盛り場にはならないのです。
このシンポジュームに集まった150名の人たちが白熱の議論を行なった結果、大阪のイメージカラーは「オレンジ」に決まりました。最も食欲をそそられ、お祭りのイメージにもぴったりななのがオレンジですが、食い倒れの街と根っからのお祭り好きの浪花っ子に代表される大阪のイメージカラーがオレンジだというのは、妙に説得力がありました。
今回の「Na*pia」では、オレンジではやや強いイメージになるため、やさしいパステルカラーにしたコーラルピンクをテーマカラーとしました。
コーラルピンクのイメージは、活発で陽気、開放的な色とされます。オレンジ系の色は食欲をそそる第1位の色であり、子どもの好む色でもあります。
現在、集会所となる建物のカラーコディネートをしています。またモデルハウスを4棟建てるので、それぞれに個性のある外装・内装の提案をしているところです。
これからの進行状況を、このホームページのなかで紹介していきたいと思います。
|
 |
|