大阪府堺市に新築される高齢者住宅のカラーコーディネートを依頼されました。6月に全体の打ち合わせがあり、外装・内装ともに明るいイメージにしたいという施主の希望を取り入れやさしいピンクをテーマカラーとしました。
JR阪和線の百舌鳥駅から歩いて5分という便利な場所で、すぐ横にスーパーがあり、高齢者が生活するのにとてもいい環境です。外観はベージュとブラウンのタイルを張り、ベランダの吹きつけ部分にはパステルピンクのラインを入れています。ピンクが効果的で、存在感のある建物になりました。
玄関ロビーには、コーラルピンクのテラコッタを敷き、壁には乳白色の大理石にして、明るい空間をつくりました。個室はベージュ系でまとめて、落ち着いた部屋にしました。
食堂の横に、リラックスできる部屋を作ることになったのですが、ここをアジアンテイストの部屋にしたいと思い、壁を思い切って渋い赤の麻布ばりにし、天井にはベージュとブラウンの網目を張り、家具は籐家具で統一しました。窓には木で作られた赤いすだれをとりつけました。ちょっぴりバリ島のリゾートホテルのようです。
廊下の床は赤紫のカーペット、壁はピンクにして暖かい空間にしています。そのほか、浴室のタイルや、トイレ、洗面台にもピンクを使いました。
このカラーコーディネートは、ここに住むお年寄りのことを中心にして考えたものです。色の好みはあると思いますが、高齢者のかたが明るく楽しい生活を送っていただけるような色彩にしています。
12月1日にオープンしました。
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